「百聞は一見に如かず」ということわざに、 続きがあるのをご存知でしたか。
百聞は一見に如かず
百見は一考に如かず
百考は一行に如かず
百行は一果に如かず
古代中国の書に由来する故事ですが、 しかしながら典拠があるのは1行目のみで、2行目以降は後世の創作らしいです。
どれだけ伝え聞いても、自分の目で見ることには及ばない。
どれだけ漫然と見ていても、思考が伴わないと意味がない。
どれだけ頭でっかちに考えても、 行動や体験によって得られるものには及ばない。
行動は、成果があってこそ意味がある。
と、だいたいこういう意味になると思います。
そして、このことわざは、大学図書館の「今」 にそのままあてはまります。
本を読み(「見」)、沈思黙考(「考」) するという従来のインプット機能に加え、 グループワークやディスカッション、 プレゼンといったダイナミックな活動を行い(「行」)、 ライティングなどのアウトプット(「果」) を実践する場所としての機能が求められています。
おそらくこれらがバランスよく機能することが、 今後の図書館のあり方をデザインしていく上で、 大切なポイントになるのだと思います。
そんなわけで、昨年9月に決まった附属図書館のロゴは、 兵庫教育大学の頭文字「H」をモチーフとしながら、 開かれた本のイメージ(インプット)と広がる電波のイメージ( アウトプット)を同時に表すデザインとなっております。 (N)
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